十和田湖の海底で発見された航空機
2010年7月12日から8月12日にかけて行われた画期的な調査で、ウインディーネットワークの海洋調査部門は、十和田湖の底に沈む航空機を発見しました。日本北部に位置するこの湖の海底マッピングプロジェクトの一環で行われたこの発見は、非常に重要な発見となりました。
最先端技術と発見
調査では、ウインディーネットワーク独自のソフトウェア「3D-GeoLet」を使用した高度なソナー技術を活用し、十和田湖の詳細な3D画像を生成しました。調査の初期段階で、ソナーデータは湖底に小型飛行機の形を示し、その形状を確認するための即時フォローアップ調査が行われました。
水中遠隔操作車両(ROV)を現場に派遣し、第二次世界大戦時の日本陸軍一式双発高等練習機であることを確認しました。この発見は特に感慨深いものであり、8月15日、終戦から65年目の直前に行われました。
最先端の技術と発見
約45メートルの深さで、水温は約4°Cであり、湖の冷たく栄養の少ない条件が生物的分解を防ぎました。そのため、航空機はほぼ完璧な状態を保っており、数十年の沈水を考慮すると驚くべき発見です。日本の国章である日の丸のマークは、尾部にまだ鮮明に見えていました。
記者会見
2010年8月12日、株式会社東陽テクニカ テクノロジーインターフェースセンターにて記者会見を行いました。 その様子はその日のNHKニュースでも取り上げられ、その後「ミヤネ屋」「Super J チャンネル」「バンキシャ!」などでも特集が組まれました。
機体の引き揚げ
発見から2年半後の2012年9月5日。 縁があり、株式会社青洋建設 高橋会長、青森県立三沢航空科学館 大柳館長と3者で、この大型陸軍機を歴史遺産として残そうと引き揚げを開始。 2度目のチャレンジで見事成功しました。
展示イベントと遺産
引き揚げられた機体は青森県立三沢航空科学館に展示され、2012年12月にオープンイベントが行われました。
十和田湖からの航空機の発見とその後の回収は、第二次世界大戦の持続的な遺産と、歴史を保存するための水中考古学の重要性を証明するものです。