ナン・マドール遺跡は、ミクロネシア連邦ポーンペイ島の海上にあり、玄武岩などで構築された大小95の人工島が、約1.5×0.7kmの範囲に点在する巨石文化の遺跡です。これまでの考古学的調査によると、西暦500年頃から人工島の構築が開始され、各島の間には水路が張り巡らされており、人々は水路を利用してカヌーで島と島の間を行き来していたと考えられている。ナン・マドール遺跡はポーンペイ島にかつて存在した壮大な古代王朝の存在を示す証人であり、現地の住民にとっては、いまなお神聖な場所として認識されている。
海底遺跡調査
この調査は、奈良文化財研究所、東京大学、文化遺産国際協力コンソーシアムとチームになり2013年2月、ミクロネシア連邦の首都ポンペイ島に位置する、ナン・マドール海底遺跡調査を行いました。超音波測深機による3次元精密海底地形図作成・水中ロボットカメラによる海底撮影・アクアラングによる潜水岩質調査を実施した。 これらのデータは今後、ナン・マドールを研究する基礎資料となります。
また、ナンマドール遺跡は、2016年に世界遺産に登録されたが同時に危機にさらされている世界遺産として危機遺産リストにも登録されています。
ナン・マドール遺跡
水中文化遺産アジア太平洋会議にて調査結果を報告
2014年5月、ホノルルのハワイ大学にて⽔中考古学に係る学者が最新の研究成果を発表する「⽔中⽂化遺産アジア太平洋会議」が開催されました。調査を行った奈良⽂化財研究所 石村博⼠と共に調査結果を発表しました。
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